東夢ワイナリー

甲州市勝沼町地区のワイナリー「東夢(とうむ)」。創設者の髙野英一さんは東電を定年退職後「生まれ育った鳥居平(とりいびら)の、かつて豊かな葡萄畑だった朽ちた畑を放ってはおけない」と鎌一本から整地を始め「自分たちの手で、畑を創る。葡萄を作る。ワインを造る」の想いのもと地道な努力を積み重ねていきました。2002年から10余年年経った今、6000㎡の畑に葡萄が実ります。

鳥居平は標高が550~600mと高く、平地に比べ1週間くらい生育が遅い代わり、日当たりと水はけが良好で風が抜けやすい。このため葡萄の糖度が高くなる、病気の発生が少ないなど葡萄の栽培には好条件、勝沼地区では「特級畑」ともいうべき最も優れた立地です。
自社栽培品種として、メルロー、カベルネ、ピノノワールを選定。ピノノワールは一文字短梢仕立て、それ以外は垣根で仕立てられています。鳥居平と言えば一般的には「甲州種」ですが「素人的には、ワインといえば赤ワインだから」という理由で欧州系赤ワイン品種にしたのだそう。

ワイン作りには自社栽培した葡萄と、100%契約栽培農家からの葡萄のみを使用。基本的に農協経由のぶどうは使っていないそうです。

東夢ワイナリー現社長の荒澤さんを訪ね、畑と醸造設備を見学、その後に試飲もさせて頂きました。現地で試飲したのは東夢ワイナリーで一番人気のワイン「樽熟成ビジュノワール 2016」、「樽熟成 鳥居平の夢 2013」、「爽香(さやか)甲州 2017」の3つ。トップキュヴェの「鳥居平」シリーズは購入してティスティング。
訪問記の詳しくは店主ブログ「勝沼のワイナリー 東夢ワイナリー訪問記」「勝沼の「特級畑」、鳥居平畑の赤3種 」をご覧ください。